香りの内なる旅

「大地とつながるお香の力」

一日五分のお香で心を整え、香りで運をひらく香運セラピスト/お香ライフクリエイターの、かもりちあきです。

今日のテーマは、「大地のお香」。

心がざわついて、外の音やニュースに揺さぶられることはありませんか?
気づかぬうちに頭ばかりが忙しくなり、足元がふらついてしまう。そんな日が、私にも時々あります。

そんなとき、私はお香を焚きます。ゆっくり深く息を吸い込み、足元からじんわりと大地のエネルギーが流れ込むのを感じながら、そっと自分の内側へ戻っていくために。

今日は、私が「大地のお香」と呼ぶ特別な香りをご紹介します。
静かに、でもしっかりと大地とつながる感覚を取り戻せるお香たちです。


1. 黒文字(クロモジ) – 心の浄化と守りの香り

柔らかく甘い木の香り。日本の山野に自生し、古来より高貴な香りとして愛されてきました。

この香りは、私にとって「自分の境界線をそっと思い出させてくれる存在」のようです。
周りの気配に敏感になりやすい私に、そっと「ここから先は、あなたの聖域ですよ」と教えてくれるのです。

香りの力:心のざわめきを鎮め、内なる静けさを呼び戻す。
こんなときにおすすめ:お仕事や家事の合間、心がざわついたときにひと息つくお香として。


2. 屋久杉 – 命の記憶と大地の安らぎ

千年の時を生きる霊木。深く澄んだ木の香りが、呼吸をゆっくりと深めてくれます。

朝の瞑想の時間にこの香りを吸い込むと、「私はこのままここにいていい」と安心感に包まれます。
屋久杉の悠久の命の流れに想いを馳せると、自分の悩みがそっと溶けていくのを感じるのです。

香りの力:地に足をつける感覚を取り戻し、生命の大きな流れへの信頼を育む。
こんなときにおすすめ:朝の目覚めや深呼吸したい夜のひとときに。


3. 和肉桂(ニッケイ) – あたたかな再生の火

日本原産のシナモン。甘くスパイシーな香りの調和が、心身をぽかぽかと温めてくれます。

この香りを焚くと、小さな焚き火のそばにいるような気持ちになれます。
気力が湧かない朝や、何もしたくない日のそっと灯す火のように、心の奥で小さな声がささやきます。

「大丈夫、ここからまた始められるよ」と。

香りの力:冷えた心身を温め、生きる意志と希望を呼び起こす。
こんなときにおすすめ:寒い季節や元気がほしい朝に。


お香メッセージ

香りは目には見えなくても、心の奥にそっと灯る道しるべになります。
慌ただしい日々の中でも、静かに香るお香の力とともに、
大地の深い静けさが、あなたの内側にやさしく広がっていきますように。


  • この記事を書いた人

かもりちあき

お香で人生をととのえる お香ライフクリエイター 香守千秋(かもり ちあき)です。 香りひとつで人生が整い、好転しはじめる。 日本のお香の力で、世界の人々が心のリズムを取り戻すきっかけを届けています。 香りは、目に見えないけれど、確かに私たちの心と暮らしをやさしく包んでくれるもの。私は、そんな「お香の力」で、日々の心をととのえ、人生の流れをゆるやかに変えていくお手伝いをしています。

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