塗香のすすめ

塗香ってどんなお香?

心が晴れない、そんな時。お香があると救われます。さっと取り出し、身につけて。香りで心が安らぎます。

今日のお香は「塗香(ずこう)」です。天然の香木や薬草、香料を粉末状にし、配合して作られます。感触はきめの細かい米粉のようで、指でひとつまみ取って手首や首筋、胸元、頭髪などにそっとなじませます。手のひら同士を合わせて香りを深く吸い込むと、気持ちが落ち着いていきます。

使うタイミングは、心がざわつくとき、外出から帰ったとき、そして何かを始める前。塗香は、気持ちをそっと整え、自分に戻るための「香りのスイッチ」になります。

どこで買うかというと、お香専門店や仏具店、またはオンラインショップで購入できます。最近はネット通販も充実しているので、自宅にいながら気軽に選んで買うことができます。


私が塗香を使い始めたきっかけ

最初は火をつけて焚くタイプのお香を使っていました。少し慣れてきた頃、お香専門店で塗香を知り、店員さんに試させていただきました。鮮烈な印象で、初めての感覚に驚きました。香りが直接自分のものになったように感じたのです。最初に購入したのは『塗香 上品(山田松香木店・本店)』です。

伝統ある山田松香木店の上品な塗香。繊細な香りが心にすっと染み込みます。よろしければ、公式ショップもご参考になさってください。
山田松香木店の公式オンラインショップはこちら。

香りは、スッと胸の奥に届くような清々しさ。爽やかさの中にほのかに漂う甘みが心をやわらかく包み込みます。感触はさらりとしていて、手に取るたびに心地よさが広がります。梅雨どきでも変わらぬ軽やかさと、日常にすっとなじむ自然さに、静かな感動を覚えました。


塗香で心を整える実践法

勤務先の京都・四条大宮の人混みから帰ると、心も体もぐったりしてしまい、まともに何も手につかなくなります。そんなときこそ、塗香の出番です。

私は、指先にほんの少し取り、まず頭髪にそっと撫でるようにつけ、最後に両肩をサッサッと払うような仕草をします。外の世界で心身についた邪気を、まるごと払い落とすような感覚です。

頭髪は邪気が溜まりやすい場所とも言われていますが、そこを香りで清めるだけで、人混みで受けた疲れや感情のざわめきがすっと消えていくのを実感します。そしてまるで心が丸ごとリセットされるような、澄んだ感覚になるのです。

たった数秒のことなのに、心がふっと軽くなる。こんなに手軽で、心が整う方法があるなんて──知っていると得だなあと、つくづく感じます。


最後に

塗香は、ただの香りではありません。心を静め、邪気を祓い、自分自身を整える小さな魔法のような存在です。ぜひあなたの日常に取り入れて、心の深いところから軽やかさを感じてみてください。


もっと具体的に知りたい方へ
塗香の使い方や香りの選び方について、感情に寄り添った活用法やおすすめの塗香5選など、日常で役立つ情報をたっぷりご紹介した記事をただいま準備中です。

後半は有料記事となりますが、あなたの心に寄り添う内容になるよう心を込めてお届けしますので、ぜひご期待ください。