お香の種類と使い方

お香には、形や使い方によって、さまざまな種類があります。

古くから受け継がれてきた伝統的なものから、現代の暮らしに寄り添うスタイルのものまで。

その香りには、心を静め、空間を浄め、自分を整える力があります。
今回は、代表的なお香の13種類を、「香りの特徴」と「使い方」とともにご紹介します。

「今日はどんな香りと方法で心を整えようかな?」
そんな気持ちで、あなたのライフスタイルに寄り添う香りを見つけてみてくださいね。


お香の種類13選(和・漢・天然素材ベース)

  • 白檀(びゃくだん)
     穏やかで甘く、品のある香り。心を静め、集中力を高める。太子の「苑香」にふさわしい。
  • 沈香(じんこう)
     重厚で深い香り。精神統一や瞑想に。儀式的な香りの代表格。
  • 伽羅(きゃら)
     沈香の中でも最高級。希少で神聖。魂を鎮め、特別なときに使う香。
  • 桂皮(けいひ・シナモン)
     温かく甘く、少しスパイシー。活力と情熱を引き出す香り。
  • 丁子(ちょうじ・クローブ)
     濃厚で薬香のある香り。邪気払い・防腐効果もあり、古代の香薬にも。
  • 大茴香(だいういきょう・スターアニス)
     甘くスパイシーな香り。感情の高ぶりを鎮め、穏やかに導く。
  • 龍脳(りゅうのう)
     清涼感が強く、覚醒・浄化に最適。古くは香薬や写経の香に使われた。
  • 山奈(さんな・ガランガル)
     生姜に似た香りで、温かく刺激的。気力回復や心の活性化に。
  • 甘松(かんしょう)
     甘くやさしい草の香り。ほっとする安心感がある。六香のキャラクターに似合う香り。
  • 藿香(かっこう)
     湿った土のような香り。心の揺らぎを整える、静寂と安定の香り。
  • 安息香(あんそくこう)
     バニラのような甘い香り。安眠・癒し・心をほぐす香りに。
  • 没薬(もつやく・ミルラ)
     苦味のある薬香。古代エジプトや聖書にも登場。再生・守護の意味を持つ。
  • 薫陸香(くんろくこう・フランキンセンス)
     神聖でフレッシュな香り。心を浄化し、霊的な繋がりを助ける。

お香の使い方13パターン

線香(スティック型)

最も一般的な形。火をつけると細く長く香りが続きます。

コーン型(円錐型)

短時間で強く香り、香り立ちが早いのが特徴です。

印香

古くからある小さな形状のお香。携帯しやすく、香りをそっと楽しめます。

お香の使い方は心の状態とリンクしていて、その日の自分に合った香りと使い方を選ぶのも、まるで自己対話のようで素敵です。

練香(ねりこう)

粉末を練って固めたもの。炭火で温めて香りを立てる伝統的なスタイルです。

塗香(ずこう)

火を使わず、直接肌に塗るパウダー状のお香。清めやリラックスに使われます。

クリーム

肌に塗ってやさしく香りをまとえます。保湿効果もあり、癒しの時間にぴったりです。

お香は香りだけでなく、使い方によっても心に届くメッセージや効果が変わるからこそ、とても面白いです。

匂い袋

香りを閉じ込めた小さな袋で、持ち歩いたり衣服に添えたりして楽しみます。

アクセサリー

香り付きのペンダントやブレスレットなど。いつでもほのかな香りを身にまとえます。

ミスト(スプレー)

空間や衣服にシュッと吹きかけて、手軽に香りを楽しむことができます。

お香の香りと共に、自分自身を大切にする時間を持ちましょう。

文香(ふみこう)

和紙に香りをしのばせ、手紙や本の間に挟んで使う日本の伝統的な香りのアクセントです。

しおり

本のページに挟む香り付きのしおり。読書時間をより豊かにしてくれます。

お茶

香りの成分を含むお茶もあり、飲みながら香りと味の両方を楽しめます。

キャンディー

香りと甘さが一体となった、お香の要素を取り入れたキャンディーも人気です。

あなたの日常にそっと寄り添う、“守り香”を見つけてみてくださいね。